近江町市場300周年記念 歴史ギャラリーがオープン|金沢・観光スポット

英語のスペシャリスト・金沢在住の通訳案内士のfumieです。

金沢市中心部にある「金沢市民の台所」近江町市場が開かれて、2021年で300年。

それを記念して、市場の歴史を振り返る「おみちょ歴史ギャラリー」が期間限定でオープンしました。

【おみちょ歴史ギャラリー】近江町ふれあい館で期間限定でオープン

近江町市場開設300年を記念して、展示ギャラリーが期間限定でオープン。

場所は、近江町市場内のふれあい館1階の会議室。

9時から16時まで、見学は無料です。

藩政期から地元の暮らしを支え続けた「おみちょ」

今では国内外の観光客に人気のスポットでもある近江町市場。

地元では「おみちょ」と呼ばれ、地元民の暮らしにとって、今も昔も大切な場所です。

市場が開かれた1821年と言えば、藩政期。加賀藩が金沢を治めていた時代です。

当時、金沢を流れる二つの川(犀川と浅野川)の周辺に、小さな市が立っていたのを、一箇所にまとめたのが今の近江町市場の始まりです。

江戸時代、近江町市場は加賀藩御用達の市場として栄えたが、明治時代になると、卸売・仲卸・小売りの多種多様な店舗が軒を連ねるようになり、「市民の台所」として発展していく。その後、卸売市場は別の場所に開設され、近江町市場は鮮魚、青果、精肉などを販売する小売店や飲食品店を中心とする市場となった。

JNTO ホームページより

300年の歴史を物語る展示の数々

ギャラリーでは、300年の歴史を物語る数々の展示を見ることができます。

こちらは昔、魚屋さんの店先に下がっていた「はいとり紙」を扱う業者の看板。

今ではほとんど見かけることはありませんが、鮮魚を扱う市場には欠かせないものだったのでしょうね。

魚を運ぶ年代物の桶。

「紙安」は、近江町市場と同じく、創業300周年を迎える水産物の仲卸業者です。

市場には何代かに渡って家業を受け継ぐお店がいくつもあります。

近江町周辺には、紙の卸問屋がいくつもあったそうです。

これは今で言うところの「チラシ」です。

昭和44年の250年祭のチラシ。

写真が時代を語っています。

1万円の商品券が当たる抽選や、太鼓や民謡の大会が催されたり、当時は相当賑やかだったんですね。

大国さんにちなんだ特売「大国まつり」の「もちつき踊り」が気になります。

出血大特売!や金の指輪が当たる抽選会など、懐かしい昭和の雰囲気が漂っています。

これら展示の他に、当時の映像を見るコーナーもあります。

大雪の中をゴム長靴を履いてお買い物に訪れる主婦や市場で働く人達の姿を見て、古き良き時代を懐かしく感じました。

市場の魅力は『コミュニケーション』

金沢市内に住んでいても、近江町市場で買い物をしたことがない人は少なくありません。

郊外に大型スーパーができて、中心部にある近江町に足が遠のいているのも事実です。

市場にはスーパーにない魅力があります。

それはお店の人とのコミュニケーションです。

季節の食材が出るたびにおすすめしてくれたり、おいしい食べ方を教えてくれたり。

そんなやりとりが、市場の良さです。

一市民として、おみちょがこれからもずっと元気でいてほしいと思います。

毎月第3金曜日は『市民感謝デー』

おみちょでは、一年を通していろんなイベントが開催されています。

昔と変わらず今も、お客さんに喜んでもらうための企画が満載です。

毎月第3金曜日は「市民感謝デー」

近隣の駐車場は1時間無料になります。

また、お店ではPOPでおいしい食べ方やおすすめ商品の紹介などもしています。

この機会に、ぜひおみちょを探検してみてください!

投稿者プロフィール

fumie
金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。

この記事を書いた人

fumie

金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。