1月某日、「おみちょサポーター限定イベント」の一環として行われた「おみちょトーク」に参加しました。
このイベントは、近江町市場の方々と直接交流し、市場の歴史や日々の活動について学ぶことで、市場への理解を深めることを目的としています。
こんにちは!金沢在住の通訳案内士、英語のスペシャリスト・Fumieです。
普段は金沢市を中心に、日本文化や歴史、そして地元の魅力を訪れる方々にお伝えするお仕事をしています。
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市場を支える人々の熱意に触れる
当日は約10名の参加者が、近江町市場ふれあいキッチンスタジオに集まりました。
イベントは、参加者の質問に答えながら進行し、各店舗からの差し入れを試食する場面もありました。
たとえば、ヤマか水産の紙谷さんが捌いた新鮮なふくらぎ(ブリの幼魚)を試食しながら、魚の見分け方を教えていただきました。
紙谷さんによると、魚は「頭が小さく、身が厚いもの」を選ぶのがポイントだそうです。
また、カニを選ぶ際には「軽いものは避ける」のが基本。
茹でた時、蟹味噌が流れてしまうことがあるそうです。
足が折れたカニは価格が抑えられていて家庭用にはおすすめ。
贈答用の五体満足のカニは一つ2~3万円することもあるそうです!
さらに、酒の大澤さんからは「ふくらぎを酒粕で保存する方法」を教えていただきました。
ジップロックに酒粕と一緒に入れて冷凍保存することで、解凍後も風味豊かに楽しめるそうです。
青果店や果物店からの貴重なアドバイス
青果店を営む横井さん、そして果物店の安田さんからそれぞれ野菜の保存方法や選び方を教わりました。
試食では蒸した五郎島金時の甘さとに感動しました。
ちいさなおいもにも筋がないのが五郎島金時の特徴だそうです。
また、イチゴやミカンの収穫量が気候変動や農家の高齢化の影響で減少している現状についてもお話がありました。
昆布や練り物に隠されたプロの技
乾物屋のなんぼさんからは、昆布の種類や用途について詳しい説明をいただきました。
利尻昆布は透き通った出汁がとれるため京料理に、羅臼昆布は濃厚な出汁が出るため精進料理に適しているなど、用途による使い分けが重要だということを学びました。
また、練り物専門の岩内さんからは、すり身を使った牡蠣入りしんじょうの差し入れがありました。
岩内さんは、練り物のつなぎを調整することで「おでんにしてもふくらみすぎない」製品を作っているそうです。
金沢おでんを支える地道な努力を知り、地元の魅力を改めて感じることができました。
市場との対話から生まれた気づき
市場の方々から直接お話を伺う中で、金沢の食文化を支えるプロたちの熱意を強く感じました。
また「お客様とのコミュニケーションをもっと増やしたい」と考えていることを知りました。
普段、近江町市場を訪れるときは買い物に集中しがちでしたが、これからはもっと積極的にお店の方々と話してみようと思いました。
市場のお店の方と会話を楽しむことで、旬の食材の一番おいしい食べ方を教えてもらえるだけでなく、地元の食文化をより深く知ることができます。
また、イベントでは「オーバーツーリズム」についての話題も挙がり、現在対策を検討しているとのことでした。
ガイドとしても、観光客と市場の橋渡し役として協力できることがあるかもしれないと感じました。
今回の「おみちょトーク」は、市場を支える人々の努力と情熱に触れられる貴重な機会でした。
これからも、こうした地元の魅力を観光客の皆さんにお伝えし、地域と観光客をつなぐ架け橋として活動していきたいと思います!
投稿者プロフィール
- 金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC970点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。
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