金沢の人気観光スポット・ひがし茶屋街で
『越中八尾 おわら流し』が行われました。
大勢の人で賑わったGW後半を締めくくるイベントです。
【越中八尾おわら流し】ひがし茶屋街 春の風物詩
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お隣・富山で毎年秋に開催される『越中八尾 おわら風の盆』
豊作祈願のためのお祭りが始まりですが
今では毎年たくさんの人で賑わう伝統行事として有名です。
このおわら踊りが金沢の花街・ひがし茶屋街でも
春の風物詩として催されてきました。
感染症の影響で、ここ数年やむなく中止となりましたが、
今年は無事に開催する運びとなりました。
夜の花街を練り歩く幻想的な踊り
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日も暮れてしっとりした趣の茶屋街に
哀愁漂う音色に合わせてゆっくりと踊り手たちが
メイン通りを踊り流します。
一団の先頭から、踊り手の男性、女性、
最後尾は、地方(じかた・楽器と唄)が続きます。
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男性は「男踊り」
女性は「女踊り」
踊りの振りが全く違います。
どちらも舞台用に振り付けられたもので、
男性は、農作業を表す、ダイナミックな動き。
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そして女性は、しとやかで繊細な動きが特徴です。
踊り手は皆、編笠をかぶり
顔が全く見えませんが、それが踊りを
より魅力的にさせています。
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踊り手の後は、地方が続きます。
地方は、楽器と唄を担当。
三味線と胡弓が奏でるメロディーが哀愁を誘います。
なぜひがし茶屋街でおわら踊りなのか?
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そもそもなぜひがし茶屋街でおわら踊りなのでしょうか?
あくまで推測ではありますが、
ひがし茶屋街の芸妓さんの舞踊の流派は、若柳流。
そして、おわら踊りの振り付けをしたのも同じ若柳流。
さらに、おわら踊りは元は芸妓さんが踊っていたのだそうです。
お茶屋の二階から踊り流しを楽しむ人も
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当日は茶屋街のお茶屋さんでもお座敷が開かれて
2階から踊り流しを楽しむお客さんも。
なんとも羨ましい。
フィナーレはみんなで輪踊りを
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通りを一往復した一行。
イベントのフィナーレは、
ギャラリーの皆さんと輪踊り。
夜の花街でおわら踊り。
これは特別な体験ですよね。
当日は小雨が降りそうな雲行きでしたが
お天気が保ってよかった。
そして、こうやって春の風物詩が戻ってきたことは
地元民にとっては何より喜ばしいことでもありました。
投稿者プロフィール
- 金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。
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