2月某日、金沢の老舗酒蔵・福光屋の蔵内見学ツアーに参加しました!
日本酒好きの私にとって、これはまさにワクワクの旅のスタートです。
英語のスペシャリスト・金沢在住の通訳案内士のfumieです。
通訳ガイドをしながら、地元金沢のいろんな情報を発信しています。
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福光屋さんの蔵内見学は、テイスティングを含め約90分。
まずはスタッフさんによる見学についてのインストラクションと、
福光屋さんのお酒の特徴についてのレクチャー。
初心者でもわかりやすい酒造りのミニテキストがあります。
続いてオリジナルビデオを鑑賞。
これがまた美しい映像で、お酒の世界に引き込まれてしまいました。
準備は整い、蔵見学スタートです!
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まずは酒蔵前の「百年水」と呼ばれる仕込み水をテイスティング。
霊峰白山から百年かけてやってきた恵みの水。
この水がお酒のクオリティを決めると言って良いほど大切なんです。
スタッフさん「まだお酒じゃないですよー(笑)」
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杉玉が下げられた酒蔵の玄関。
杉玉はお酒の神様を祀る奈良県・大神(おおみわ)神社のもの。
毎年11月中旬に新しいものと交換されます。
濃い緑の新しい杉玉はその年の新酒ができたことを知らせます。
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4階建ての蔵の1階では酒米が洗米され、ポンプで上階に送られます。
上階では米を蒸して、麹作りをします。
麹作りは、まず蒸した酒米に麹の胞子を振りかけます。
徹底した温度管理の中、約2日間で麹菌を繁殖させます。
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出来立ての麹。
触ってみるとサラサラしてて、
味はまるで甘酒のよう。
そして麹と並行して作られるのが酒母(しゅぼ)です。
字の如く、日本酒の母。
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アルコール発酵を進めるためのスターターの役割をします。
酒母は、水、米麹、蒸米に清酒酵母を入れて培養したもの。
福光屋では、自社で酵母の研究を重ね、
300種類もの酵母を所有。
様々な特徴のある酵母を使い分けた酒造りをしています。
ここでは酒のお母さん、酒母の試飲もできます。
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思わずと声をあげてしまうほど
酸っぱい!
これが日本酒になるとは想像できない味。
この酒母を元にして、タンクに麹、蒸米、水を3回に分けて入れ、
約3週間かけてゆっくり発酵させます。
日本酒の発酵のメカニズムは、
米の澱粉がぶとう糖に糖化、
さらにそのブドウ糖が発酵してアルコールになります。
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糖化と発酵が一つのタンクの中で同時に行われています。
明日、搾られる予定のもろみ。
発酵が進み、表面にぶくぶく大きな泡が浮いています。
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搾る直前のもろみの試飲は蔵内見学でしかできません。
先ほどの酒母と違い、やや苦味のあるお酒に成長していました。
試飲したタンクのお酒は福光屋さんの人気ブランド・黒帯です。
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いよいよ最終段階、もろみを絞る作業です。
この大きな自動搾り機で、一日1升瓶15,000本まで搾れるそうです。
さすが大きな酒蔵は違う。
搾った酒はこの後、まだいくつかの工程を経て出荷されます。
ここまででも随分手間暇がかかっているのを見て
お酒の値段は決して高くはないなと感じました。
いつも美味しいお酒をありがとうございます!
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蔵内見学の後は、お待ちかねのテイスティング。
蔵元限定で、ここでしか手に入らない純米大吟醸や
定番の加賀鳶と黒帯をいただきました。
そんなにたくさん飲んだわけではないのに、
すっかり酔っ払ってしまい、
お店の思惑通り、帰りはショップでいろいろお買い物してしまいました!
福光屋さんは日本酒だけでなく、お米の発酵技術を使った基礎化粧品なども開発しています。
オーガニックの保湿クリームはとてもいい香りがして、
お肌がもっちもち!さすが発酵パワー!
リピ確定です!
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金沢の福光屋の蔵内見学は、日本酒好きにとっては夢のような体験です。
お酒のことを学んで、お酒ワールドにどっぷりハマること間違いなし。
金沢へ来る機会があれば、福光屋さんの蔵内見学へ!
さらに日本酒の魅力にハマってしまった私にとって、これからも日本酒の旅は続きます!
投稿者プロフィール
- 金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。
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