世界遺産 白川郷 幻想的な冬のライトアップイベント|金沢・旅

英語のスペシャリスト・金沢在住の通訳案内士のfumieです。

金沢から一番近い世界遺産・白川郷をご存知ですか?

車で約1時間半の山間の秘境、白川郷合掌集落では、毎年冬になると、夜間のライトアップイベントが開催されています。

しかし残念ながら2021年の開催が中止になったそうです。

【2021年】白川郷冬季ライトアップが中止

毎年たくさんの人が賑わうライトアップイベントが中止になって、がっかりしている人も多いのではないでしょうか?

そこで、私が前年2月に参加したライトアップバスツアーの模様をリポをお送りします。

少しでも雰囲気を感じていただければ幸いです。

【2020年冬】ライトアップバスツアーに参加

今回は金沢駅出発のほくてつバスツアーを利用しました。

白川郷のライトアップイベントは入場制限があります。

一般車両はなかなか入ることができないので、バスツアーがおすすめ。

夕方出発、白川郷で2時間ほど自由時間を取りました。

お弁当付きとホッカイロ付きで、旅行代金ひとり5,980円です。

ツアーは金沢ー白川郷間の移動時間を含めて5時間ほど。終始快適なバスツアーでした。

現地に到着したバスを下車して、白川郷・荻町集落に移動します。

ライトアップで浮かび上がる合掌造りの家

集落のあちこちに設置されたライトに浮かび上がる合掌造りの家々。

屋根が両手を合わせた形に似ていることから「合掌」造りと言われています。

集落には一般公開している家が数軒あります。

ここ和田家もそのうちの一軒です。

雪に強い合掌造りの裏側

合掌造り内部の様子。その昔、上層階では、蚕(かいこ)を育てていました。

雪深く米作に適していない集落で、蚕は一年を通して大切な収入源の一つでした。

急な階段を登っていくと、大きな茅葺屋根を支えている裏側を見ることができます。

合掌造りは釘を一本も作っていないというから驚きです。

日本の豪雪地帯で、重い雪に耐えられる建築を考え出した昔の人たちは、すごい知恵を持っていたんですね。

合掌造りの家の障子窓は、外から灯りを取り入れるるためと、空気の通りをよくするためです。

3階の窓から外を見ると、他の家も灯りが灯っています。

外はめちゃくちゃ寒いんですけど、灯りをみているとあったかい気持ちがしてきます。

合掌造りの美しさの秘密

集落を見下ろす展望台からの冬の景色は、まるでおとぎの国のようです。

よく見ると、ほとんどの家が同じ南向きで立っています。

これにはちゃんとした理由があります。

茅葺の屋根が東西を向くことになるので、屋根に積もった雪が溶けやすいように、という工夫です。

早く屋根雪を溶かすことで屋根を長持ちさせるためでもあります。

ちなみに屋根は葺き替えには、数百万かかるそうです!

暖冬で雪のない白川郷

夜の更けてきました。夜の白川郷は、昼間とは全く違う雰囲気です。

合掌造りの灯りを見ていると、ここには普通に生活している人達がいることを思い出します。

自由散策を終え、名残を惜しみながら、ツアーバスへ乗り込みます。

特に今年は暖冬で、豪雪地帯の白川郷もほとんど雪がありませんでした。

雪の白川郷を見れなかったのが残念でしたが、またいつかチャンスがありますように!

そしてライトアップイベントが近く復活することを祈ります。

投稿者プロフィール

fumie
金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。

この記事を書いた人

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金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。