『能登路』で奥能登 日帰りバスの旅へ|金沢・旅

英語のスペシャリスト・金沢在住の通訳案内士のfumieです。

11月某日、バス『能登路』に乗って奥能登の旅へ。

一日で能登半島の主要観光スポットをめぐることができる

大満足の日帰りバスの旅です。

【能登路】バスガイド付き 途中下車可能の日帰りバス

『能登路』は、2021年10月中旬か12月中旬まで、

週末・祝日飲みの運行。

金沢発着で、輪島や和倉温泉に途中下車可能。

バスガイドさんも同行して、

能登半島の主な観光スポットをめぐります。

午前9時、金沢駅を出発。

のと里海街道に乗って、一路海へ向かいます。

【千里浜なぎさドライブウェイ】国内で唯一車で砂浜を走れる

千里浜なぎさドライブウェイは、日本で唯一、ビーチを車で走ることができるドライブウェイ。

お天気の悪い日は閉鎖されて走ることができませんが、

当時はお天気に恵まれ、最高のドライブ日和。

地引網を体験したり、釣りを楽しんでいる人たちが

大勢いました。

すでに小腹が空いたので

ビーチのそばの千里浜レストハウスで、名物『いかだんご』を。

いかがたっぷり入ったプリプリのお団子、美味しい!

ここで食いしん坊のスイッチがオン!

お腹を満たした後は、車窓より日本海を眺めながら

千里浜をあとにし、次なる目的地へ。

【能登金剛・巌門】断崖絶壁と奇岩の景勝地

能登半島の景勝地の一つ、能登金剛。

険しい断崖と荒波が作り出した奇岩で有名なスポットです。

中でも波の侵食でぽっかりと穴が空いた『巌門』は

長い時間をかけて自然が作り出されたもの。

自然の力に圧倒されます。

『サスペンスドラマのロケ地』としても有名な巌門。

『ヤセの断崖』は松本清張原作『ゼロの焦点』の舞台です。

松本氏が訪れた時にもらったサインがお土産屋さんに飾ってあって、

お店のおばさんが、懐かしそうに当時のことを語ってくれました。

ふと子供の頃、家族と訪れたことを思い出しました。

あの頃はもっと賑わってましたね。

巌門からさらに北へ行くと、

車窓からふたつの岩がしめ縄で結ばれた機具岩(はたごいわ)

そして、泣き砂で知られる琴ヶ浜を通り、

バスは一路、總持寺祖院へ向かいます。

【總持寺祖院】開山700年を向かえる禅寺

總持寺祖院は、禅宗のひとつ、曹洞宗の總持寺の元本山。

現在の大本山は、横浜の鶴見に置かれています。

1993年に起きた能登沖地震で被災。

ようやく復興工事が完成しました。

若い雲水さん(お寺の修行僧)が、境内を案内してくれました。

元本山だけあって、とても立派なお寺。

現在二十人ほどの雲水さんが修行しているそうです。

雲水さんの説明の後は、オプションの昼食(700円・税込)をいただきました。

うどんとおにぎり、野菜の天ぷら。

食事をいただく前に『五観の偈』(ごかんのげ)を唱えます。

禅宗で食事の前に唱える言葉です。

箸袋の裏に書いてある言葉を、雲水さんと一緒に唱えてからお食事をいただきました。

すでに団子を2本平らげてからの昼食です(笑)

總持寺境内を出て参道を歩いていると、

なんとスティーブ・ジョブズに遭遇。

禅から様々なアイディアを得ていたジョブズ。

こんな風に座禅を組んでいたのでしょうか。

お寺の澄んだ空気をいっぱい吸って

すっかり心が浄化された気分。

そしてさらに旅は続きます。

【千枚田ポケットパーク】世界農業遺産 白米(しらよね)の千枚田

海に面した斜面に開墾された千枚田。

海との田んぼのコントラストがユニーク。

稲刈りが終わって、ちょっと寂しい雰囲気ですが、

毎年10月から翌年の3月まで、

『あぜのきらめき』というライトアップが行われています。

畦道に設置された25,000個のLEDの『ペットボタル』が

夜の千枚田を彩ります。

こんな幻想的な光景、いつか観に行きたいです。

さて、そろそろ旅も終盤に差し掛かってきました。

次は、塩作りの村へ。

【道の駅 すず塩田村】日本で唯一の揚げ浜式塩田

すず塩田村では、揚浜式という昔ながらの製法で

今も塩を作っています。

海から塩田まで、何度も往復して海水を運び、

汲んだ海水を塩田の塩に振りまいて乾燥。

その後、塩分を含んだ砂を集めて、

海水をかけて塩分の濃い水を作り、

それを大きな釜で煮る、という

非常に手のかかる作業。

この製法で作られた塩は、

とってもまろやかで美味しいのだそうです。

塩田村のおじさんの説明がとっても愉快で、

ついたくさんお買い物してしまいました!

そしてお楽しみの塩ソフト。

なんでも日本一のソフトクリームに選ばれたのだとか。

後味がお塩!舌触りも良くて滑らか。

確かに日本一のことはあります!

旅のエンディングにふさわしい味わいでした。

【まとめ】効率良く観光地をめぐるバス『能登路』

金沢を9時出発、途中、輪島、和倉温泉を経由して、

19時前に金沢駅に到着。

9時間半のバス旅行でした。

旅を終えての感想は、

とてもコスパの良い日帰り旅。

バスガイドさんの説明も

とても勉強になりました。

帰りの移動はちょっと疲れたけど、

輪島や和倉に途中下車すれば、

輪島の朝市や和倉温泉に一泊するという楽しみもあり。

とりあえず、バスは12月中旬までのようですが

好評であればもしかして来年復活するかも。

バスの詳細はこちらまで。

日帰りバス旅行、癖になりそうです(笑)

投稿者プロフィール

fumie
金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。

この記事を書いた人

fumie

金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。