昨日の東岸観光の興奮も冷めやらぬまま、
今日は「死者の町」ナイル川西岸へ。
エジプトツアーはとにかく朝が早い。
朝食をとり、船を下りてバスに乗り込む。
まだ空は薄暗い。
向かう先は、王家の谷。
新王国時代に掘られた「王家の谷」

開門は朝6時。
ビジターセンターでセキュリティを通り、
タフタフ(電動カート)に乗って谷の奥へ。
冷たい風を切りながら、
岩山の間をすり抜けていく。
2月上旬のルクソールは、
昼間は30度を超えるのに、
朝晩は10度前後まで冷え込む。
この寒暖差、なかなか本気。
上着は必須です。
なぜここに墓が?

王たちはなぜ、この岩山の谷に眠ったのか。
背後にそびえるエル・クルン山は、
自然のピラミッドのような形。
さらに谷の入り口は狭く、
外から見えにくい。
盗掘を防ぐため、
あえて「隠す」ことを選んだ場所。
現在までに60以上の墓が発見され、
今も発掘が続いている。
墓にはすべて
KV(Kings Valley)番号がついていて、
発見された順番に番号が振られている。
みどころ① ツタンカーメン の墓(KV62)

HISのツアー客限定の貸切入場。
一般客に気兼ねすることなく、
10分ほどでしたが混雑もなく静かに見学できたのは本当に贅沢だった。
階段を下りた先、
前室に横たわるのが彼のミイラ。
9歳で即位、
19歳でこの世を去った少年王ツタンカーメン。
謎多き人生。
ちなみに前日に訪れた
ルクソール神殿 を築いた
アメンホテプ3世 は、
彼の祖父にあたる。

玄室の壁画には葬列の様子。
石棺には神々の彫刻。
その中に、三重の黄金の棺が収められていた。
1922年、
イギリス人考古学者
ハワード・カーター が発見。
ほぼ未盗掘のまま見つかった奇跡の王墓。
黄金のマスクをはじめとする宝物は、
現在カイロの大エジプト博物館へ。
後日それを見る予定なので、
この時点では「予習」のような気持ちだった。
みどころ② セティ1世 の墓(KV17)

セティ1世は、建築王ラムセス2世のお父さん。
衰退していたエジプトを救ったファラオ。
セティ1世の墓は、王家の谷最大級。
発見は1817年。
深さ約100メートル、
長さ約120メートル。
とにかく長い。
そして、とにかく美しい。

壁画の保存状態が驚くほど良く、
天井の星空装飾は圧巻。
王家の谷の墓は、
保存のため予告なくクローズすることもあるらしい。
だからこそ、
「見られるときに見る」が鉄則。
ちなみに王家の谷では、通常のチケットで3つの墓に入場可能。
しかしツタンカーメン(ツアーに付属)
やセティ1世の墓は別料金です。
ちなみにセティ1世のチケットは
2000エジプトポンド(約6500円)。
高いなと思ったけどそれだけの価値はありました、
私たちはツアーについている通常チケットがありましたが
結局使いきれませんでした。
全部で4つみましたが、もうそれで十分楽しめました。
死者の谷なのに、
むしろ圧倒的な生命力を感じる場所でした。
墓はたくさんの壁画で覆い尽くされていて、
数千年たってもこんなにいい状態で残っているなんて驚き。
あー、もっとちゃんと予習してくればよかった。
意味がわかったらもっと楽しめただろうに。
みどころ③ アラバスターのお店

王家の谷のあと、アラバスター工房へ。
ルクソール西岸には、
雪花石膏(アラバスター)の店や工房がいくつもある。
このお店のオーナーさんは、
日本語を独学で覚えたそうで、トークもなかなか達者。
お店の前には実演コーナーがあり、
石に穴をあける作業も見せてくれた。
店内にはずらりと並ぶ商品。
ツアーあるあるだけど、
他の人が買っているとつい釣られてしまうという罠。
わかっていたのに―!

かわいいカバさんと目が合ってしまい、
結局購入。
こうして旅の思い出は増えていく。
ここまでが午前のハイライト。
後半は
メムノンの巨像、ハトシェプスト女王葬祭殿、
そしてナイル川の風物詩へ。
vol.4 後編につづく。
投稿者プロフィール
- 金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC970点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。
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