2026年2月 エジプト旅行記 vol.3 ルクソール東岸編|金沢通訳ガイド

ルクソールへ。古代都市テーベの地に立つ

カイロで国内線に乗り換え、ルクソールへ。
ここからナイル川クルーズが始まります。ルクソールは

かつて「テーベ」と呼ばれた古代エジプトの都。
「生者の街」の東岸と「死者の街(ネクロポリス)」の西岸に分かれます。

東岸には、カルナック神殿とルクソール神殿、
西岸には、王家の谷とハトシェプスト女王葬祭殿などがあります。

ルクソール空港で無事に荷物をピックアップし、バスへ。

今回お世話になるガイドはリハムさん。
カイロ在住、30年以上のキャリアを持つ大ベテラン。
大学で歴史を学び、日本語はペラペラ。英語ガイドもこなすプロ中のプロ。

エジプトでは、地元ガイドが必須で、
添乗員がガイドをすると厳しく罰せられるとか。

ここまでトラブルもなく順調にきたので、
午前の予定を変更し、翌日予定していたカルナック神殿へ。

【カルナック神殿】大増築を重ねたエジプト最大級の神殿

カルナック神殿、ルクソール神殿共に世界遺産。

正式名称は
「古代都市テーベとその墓地遺跡」の一部。

ナイル川東岸に位置し、午後に訪れるルクソール神殿と対になっています。

テーベ(現在のルクソール)は、新王国時代の首都。
約2000年ものあいだ、歴代のファラオが増築を繰り返しました。

まさに「石のミュージアム」。

ビジターセンターで空港のようなセキュリティチェックを抜け、
少し歩くと——

視界いっぱいに広がる巨大遺跡。

その瞬間、涙が込み上げました。

「ついに来たんだ。ほんとに来たんだ、エジプトへ。」

みどころ① 大列柱

134本の巨大な石柱が立ち並ぶ圧巻の空間。
一本一本に刻まれたレリーフ。

新王国時代のファラオの権威を、
これでもかと見せつけられます。

みどころ② スカラベの石像

再生を象徴するスカラベ(ふんころがし)。

周囲を7回回ると願いが叶うと言われています。

私は——
すでにこの旅が叶ったので、次の旅をお願いしました。

…7回ちゃんと回ったかは不明(笑)

みどころ③ ハトシェプスト女王のオベリスク

アメン神とトトメス1世に捧げたとされるオベリスクは約30メートル。

かつて先端は金箔で覆われ、
エジプトの太陽を反射してきらきら輝いていたそう。

想像しただけで胸がいっぱい。

みどころ④ ラムセス2世の巨像

オシリス神のポーズをとる
建築王ラムセス2世。

アスワンのアブ・シンベル神殿も楽しみすぎる。

すでに気温は30度を超えていて、
真逆の季節から来た私たちは、
強烈な日差しにちょっとバテ気味でした(笑)

見学を終え、クルーズ船へ移動です。

いよいよナイル川クルーズへ

今日から4泊するクルーズ船
「プリンセスSARA2号」。

4階建てで、最上階はルーフトップ。
私たちの部屋は2階。

階段がちょっとタイタニックっぽい…!

遅めのビュッフェランチをいただき、
荷物を広げ少し休憩。

夕方は再びツアーバスに乗り込み、
ルクソール神殿へ。

【ルクソール神殿】2人のファラオが造り上げた神殿


ルクソール神殿は、主に第18王朝のアメンへテプ3世と
19王朝のラムセス2世によって建造されました。

午前中に訪れたカルナック神殿と、
スフィンクス参道でつながっています。

この二つの神殿は、かつて「オペト祭」という大祭で結ばれていました。

カルナック神殿に祀られていた最高神アメン神が、
年に一度ルクソール神殿へ“里帰り”する儀式。

これは王権更新のための国家的儀式でした。

神官たちが神輿を担ぎ、参道やナイル川を通って運んだといいます。

このスフィンクス参道は、2021年に全長約2.7kmが整備されました。

みどころ⑤ ラムセス2世の巨像とオベリスク

神殿入口の巨大オベリスク。

本来は左右に2本ありましたが、
現在残っているのは1本のみ。

もう1本は今、
コンコルド広場(パリ)にあります。

ここでもまたラムセス2世。

さすが建築王。

時間の層を感じる場所です。

みどころ⑥ アメンホテプ3世の列柱廊

アメンホテプ3世による壮麗な列柱廊。

高さ16メートルの柱が14本。
柱頭はパピルスの花を表しています。

壁面にはオペト祭のレリーフが刻まれています。

みどころ⑦ アメンホテプ3世の中庭

アメンホテプ3世が造営した広大な中庭。

ここには60本以上のパピルス柱が立ち並びます。
柱の上部は“つぼみ”の形。

かつてこの中庭では、地中から石像が発見されたこともあるそうです。

長い年月、砂に埋もれていた像たちが再び姿を現す。

エジプトって、本当に“まだ眠っている歴史”がある場所なんだなと実感しました。

みどころ⑧ ローマ時代の皇帝崇拝の場

ルクソール神殿の内部には、ローマ時代に改造された空間があります。

古代エジプトの神殿は、
ローマ帝国の支配下に入った後、皇帝崇拝の場へと姿を変えました。

そこにはコリント式の柱や、円形のドーム構造。
明らかにエジプト様式とは異なる建築様式です。

壁面には、4人のローマ皇帝や、
ローマ風の衣装を身につけた人物たちのフレスコ画。

同じ空間の中に、

・ファラオのレリーフ
・ローマ皇帝の肖像

が共存している不思議。

ここは、単なる古代エジプトの神殿ではなく、
何千年にもわたり「権力」が書き換えられてきた場所。

王から皇帝へ。

支配者は変わっても、
この神聖な空間は使われ続けてきたのです。

みどころ⑨ 神殿のライトアップ

日が傾き、
レリーフの凹凸が浮かび上がり、

やがて神殿はライトアップ。

幻想的。

昔も、たいまつの光に照らされていたのかな。

この日、二つの巨大神殿を巡って
もう完全にお腹いっぱい(笑)

地元のビールで乾杯!


船に戻って夕食。
基本クルーズ船の食事は全てビュッフェです。

エジプトの一般レストランではお酒を出さないことが多いですが、
船は別。

エジプトの定番ビール・ステラで乾杯。

料理は煮込み中心で、意外と脂っこくない。
味は少し濃いけど、野菜たっぷりで満足満足。

さて明日も早いので今夜はゆっくりお風呂に入って休みます。

vol.4の西岸編に続く!

投稿者プロフィール

fumie
金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC970点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。

この記事を書いた人

fumie

金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC970点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。