七尾 和倉温泉お祭り会館で能登の祭りを体感!|金沢・日帰り旅

英語のスペシャリスト・金沢在住の通訳案内士のfumieです。

9月某日、能登半島・和倉温泉へ。新しくオープンした「和倉温泉お祭り会館」に行ってきました。

能登と言えばワイルドな祭り。お祭りと聞いて血が騒ぐ人にお勧めです!

和倉温泉お祭り会館とは

写真右:青柏祭のでか山、中央:お熊甲祭の枠旗、左:石崎奉燈祭の奉燈

和倉温泉お祭り会館は和倉温泉街中心部から車で数分のところにあります。

6月に訪れたインスタ映え写真が撮れることで有名な青林寺のすぐ近くです。

青林寺の記事はこちらへ。

お祭り会館は和倉温泉観光会館だった建物をリニューアルして6月にオープンしたばかり。

七尾市を中心に行われる祭りを紹介しています。

展示ホールには実際にお祭りで使われていた実物大の奉燈(ほうとう)や山車(だし)が。

華やかでとにかく大きい!写真では伝えきれないくらいの迫力があります!

七尾4大祭りとは

お祭り会館では主に4つの祭りを紹介しています。

  • 青柏祭(青柏祭の曳山行事)
  • 能登島向田の火祭り
  • 石崎奉燈祭
  • お熊甲祭(熊甲二十日祭りの枠旗行事)

動画で見るとそれぞれ特徴のあるユニークな祭りです。

七尾を代表する祭り 青柏祭(せいはくさい)

毎年5月のGWに行われる青柏祭は能登では一番大きな祭りです。

全部で三つある曳山はそれぞれ町が所有しています。

高さ12メートル、重さ20トンもあることから大きな山車、通称「でか山」と呼ばれています。

子供の頃七尾に住んでいた私は、年に一度の青柏祭がとても待ち遠しかったのを覚えています。学校が半日で終わると、友達と速攻で祭りに繰り出していました!

当時祭りは5月中旬にありましたが、祭りを担う若い衆が街を出てしまい人出を確保するのが大変になったためGWに行われるようになったそうです。

「でか山は釘を一本も使っていない」小学校の授業で教わりました。祭りの時期になると山車を所有する町の人たちがでか山を組み立てて、祭りが終わると分解します。毎年大変な作業ですね!

でか山は国の重要無民俗文化財に指定されています。また平成28年には京都の祇園祭と並んでユネスコの無形文化財にも登録されました。有名な祇園祭の山鉾に引けを取らない立派な山車です。

見どころはダイナミックな辻回し!

七尾市ホームページより

青柏祭では大きくて重いでか山を人力で動かして、街を練り歩きます。でか山は地元民だけでなく誰でも曳くことができます。子供たちや観光客の人も一緒に曳いているのを見かけます。

見どころは辻回し。狭い四角やT字路を曲がる時、みんなで力を合わせて方向転換!大きな車輪が勢いよく回転して間近でみるとすごい迫力です!

でか山を彩る華やかな人形

でか山の上には華やかな舞台に人形が飾られています。歌舞伎の登場人物が多いようですが、お祭り会館で展示されている人形は加賀藩祖前田利家と奥さんのまつ。

毎年変わる人形は、「人形見」(にんぎょうみ)と言ってでか山に載せる前にそれぞれの町でお披露目されます。

祭り本番になると子供たちはでか山の上に乗ることができます。でか山を所有する町の子限定だったので、子供の頃はとても羨ましくてたまりませんでした!

お祭り会館には青柏祭以外の祭りの展示があります。青柏祭同様、迫力たっぷりの祭りです!

男たちの血潮みなぎる石崎(いっさき)奉燈祭!

8月初旬に行われる石崎奉燈祭。七尾湾に面した漁師町・石崎町(いっさきまち)の祭りです。

奉燈は巨大なキリコ灯籠のことで、能登の祭りには欠かせません。奉燈が登場する祭りをキリコ祭りと言います。

約100人の若い衆が高さ12メートル、重さ2トンもある奉燈を担いで、威勢のいい掛け声やリズムに合わせて街を練り歩きます。

奉燈に灯された灯りがとっても眩しいです!

お熊甲祭の深紅の枠旗(わくばた)

ほっと石川旅ねっとより

七尾市中島町に伝わるお熊甲祭り。久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ・通称:熊甲神社)という何とも長い名前の神社の大祭です。

展示ホールの中央にあるのは、祭りに登場する枠旗と呼ばれる深紅の旗。

お熊甲祭りの見どころは、この枠旗を地面に擦れそうになるまで傾けてバランスをとるという力技「島田くずし」

これもまたダイナミックな祭りですね!

能登島向田(こうだ)の火祭りを体験!

向田の火祭りは7月下旬七尾湾に浮かぶ小さな島・能登島の向田地区で行われます。

大きな手松明(てたいまつ)を高さ30メートルの大松明に投げ込むというなんともワイルドな祭り。日本三大火祭りのひとつだそうです。

展示ホールには実物の半分の高さの大松明の写真が!写真だけでもすごい迫力!実際に使われる手松明を持って記念写真を撮ってみました!

臨場感あふれるお祭りシアター!

展示ホールの壁面のスクリーンに映し出される祭りの映像とサウンドは圧巻!まるで祭りに参加しているかのような臨場感です!

他にもお祭り体験として、でか山の綱を曳いたり、奉燈を担ぐ掛け声に合わせてステップ踏んだりして祭りの雰囲気を味わうこともできるそうです。楽しそう!

【まとめ】能登のワイルドな祭りに行ってみたい!

写真右:青柏祭のでか山、中央:お熊甲祭の枠旗、左:石崎奉燈祭の奉燈

どれも特徴のあるユニークな祭りで、展示をみたら本物の祭りが見たくなりました!

2020年は残念ながら感染症の影響でお祭り自体が中止になったり、神事だけを執り行った祭りもあったようです。

いつか海外のゲストにも能登のワイルドな祭りを見てもらえたらいいなと思いました!

和倉温泉お祭り会館へのアクセス

JR : 金沢駅から和倉温泉まで、特急能登かがり火で約1時間

車:金沢駅からお祭り会館まで約1時間15分
  JR和倉温泉駅から約5分
  のと里山海道和倉ICから約5分

名称和倉温泉お祭り会館
住所〒926-0175 石川県七尾市和倉町2−13−1
電話番号0767-62-4332
休館日第2、第4水曜日、年末年始
開館時間9:00 〜 17:00  *入館は閉館の30分前まで
入館料観光情報エントランス:無料、展示ホール:有料
一般:800円(団体20名以上:720円)小・中学生:400円(団体:360円)乳幼児:無料
駐車場普通車:89台、大型車:5台
ウェブサイトhttps://wakura-omatsuri.com/

投稿者プロフィール

fumie
金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。

この記事を書いた人

fumie

金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。