英語のスペシャリスト・金沢在住の通訳案内士のfumieです。
観光列車と聞けば、トワイライトエクスプレスやななつ星が有名ですね。どれも個性的でいつか乗ってみたい夢の列車です。
ここ金沢にも素敵な観光列車があるのをご存知ですか?JR七尾線を走る「花嫁のれん」です。
12月年の瀬、帰省と取材を兼ねて憧れの観光列車に乗り込みました!
能登半島 七尾は「花嫁のれん」の街
花嫁のれんとは、幕末から明治時代から伝わる、加賀藩の能登・加賀・越中で始まった婚礼の風習の一つで、嫁入りの時に嫁ぎ先の仏間に掛けられ、花嫁がくぐるのれんです。
花嫁のれん館
婚礼が終わるとなかなか日の目をみることがない花嫁のれん。
十数年前、能登半島の街・七尾の商店街の女将さんたちがお店の店頭で花嫁のれんを展示するようになってから、七尾は花嫁のれんの街として知られるようになりました。
七尾に開館した花嫁のれん館では、明治から平成までののれんが展示してあります。
観光列車 花嫁のれんにいよいよ乗車!
「花嫁のれん」は JR金沢駅と能登半島・和倉温泉駅をつなぐ観光列車で、毎日二往復しています。
金沢駅の在来線プラットフォームに上がる階段横には、列車の乗り場を示す鮮やかな表示が。
おめでたい水引のロゴ。ちなみに水引は金沢の伝統工芸のひとつです。
プラットフォームに上がって少し歩くとある4番のりば。
鮮やかな赤い車体の列車が見えてきました!
のりばには乗客を出迎える花嫁のれんがかけられています。
のれんをくぐってさぁ、乗車です!
石川県の伝統工芸・輪島塗と加賀友禅をイメージした豪華な車体。
これはまるで走る工芸品!
漆のように艶やかな列車に見惚れてしまいます。
和装のアテンドさんが丁寧にお出迎え。ちょっと優雅な気分です。
金箔をあしらった豪華な車内
列車は2両編成。車内の内装はそれぞれ違うつくりになっています。
外観に劣らず豪華なつくり。しかもゆったりとくつろげる贅沢なスペースです。
外の景色が楽しめるように窓側に並んだ席もあります。
金箔の装飾が眩い車内。ギラギラした金ではなく、落ち着いた品の良さを感じます。
1号車は個室風になって、2号車とは違う趣のつくりになっています。
写真の代わりに車内の動画をぜひご覧くださいませ!
記念乗車証いただきました
乗車後、程なくして車掌さんが席に持ってこられた記念乗車証。
記念スタンプと乗車券。これはいいお土産になりますね。
花嫁のれんが走る七尾線は日本海が見えるわけでもなく、ただひたすらひなびた田園風景が続きます。
田舎の情緒を楽しみたい人には、良いかもしれません。
終点 和倉温泉駅に到着
途中、羽咋駅に停車して、終点・和倉温泉駅に到着。かがり火に迎えられて下車。
金沢ー和倉温泉間の乗車時間は約1時間15分。もっと乗っていたかった!
和倉温泉駅の改札を出ると、本物の花嫁のれんがお出迎え。
幸せのシンボル・花嫁のれんにあやかってくぐらせていただきました。
のれんの向こう側に、たくさんの良きことが待っていますように。
さてせっかく温泉に来たのでこのまま宿泊、といきたいところですが、残念ながら各駅停車に乗って帰ります(笑)
観光列車 花嫁のれんへのアクセス
観光列車花嫁のれんは、運営するJR西日本や旅行会社で予約が可能です。
車内で提供されるお食事は予約が必要です。
投稿者プロフィール
- 金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC970点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。
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