英語のスペシャリスト・金沢在住の通訳案内士のfumieです。
今回は、金沢の3茶屋のひとつ・にし茶屋街へ。
『金沢芸妓夏のお稽古風景特別体験会』に参加しました。
【金沢芸妓夏のお稽古風景特別体験会】芸妓さんの芸が間近で観られる
毎年夏恒例のお稽古風景特別体験会は、
金沢の3つの茶屋街(ひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町茶屋街)で開催。
「一見さんお断り」のお茶屋でなくても、
芸妓さんの芸を間近で、しかも参加費1,000円で楽しむことができます。
会場はにし茶屋街 築100年のレトロな検番事務所
今回の体験会の会場は、にし茶屋街の検番事務所。
大正11年(1922年)に建てられた、レトロな建物です。
水色の外壁が目を引きます。
正面は洋風ですが、中は完全な和風の作りになっています。
天井の梁(はり)や灯り取りに、築約100年の歴史を感じます。
茶屋街それぞれにこのような検番事務所があります。
普段は芸妓さんのお稽古場や管理事務所として使われています。
金沢の伝統芸能 素囃子(すばやし)でスタート
体験会は、素囃子からスタート。
素囃子は、長唄、常盤津(ときわづ)、清元(きよもと)などの邦楽や舞踊から囃子のみが独立した、謡(うたい)や舞の入らない演奏形式のことをいいます。
ここ金沢では「金沢素囃子」として、市の指定文化財でもあります。
金沢芸妓が受け継ぐ、伝統芸のひとつです。
続いて、芸妓さんによる踊りが披露されます。
この体験会では、芸妓さんたちはお稽古着の浴衣姿。
それはそれで、夏らしく涼しげで、艶やかさがあります。
お座敷でないものの、決して手を抜かないプロの気迫も感じます。
残念ながら撮影はできませんでしたが、これはぜひ生で体験することをおすすめします。
締めは芸妓さんとお座敷太鼓を体験
芸妓さんの芸を堪能した後は、お座敷太鼓の時間。
参加者も気軽に参加できる体験です。
お座敷で太鼓を演奏するのは、全国数ある花街の中で、ここ金沢だけです。
お座敷太鼓は、平太鼓と締め太鼓という2種類の太鼓を交互に打ちます。
昔は、茶屋街に通う旦那衆が、芸妓さんからこのお座敷太鼓を教わったのだとか。
当時のお茶屋では、賑やかな太鼓の音が響いていたんですね。
ちょっとしたコツが要りますけど、太鼓ってかなりストレス解消になりますね!
【まとめ】金沢芸妓は大切な金沢の伝統文化
あっというまの1時間でしたが、
芸妓さんの芸も楽しめたし、締めのお座敷太鼓も体験できて、十分満足のいく体験会でした。
お座敷でなくても、こうやって気軽の芸妓さんの芸に触れることができるのも貴重な機会ですね。
昨年2020年はにし茶屋街、ひがし茶屋街共に、200周年を迎えました。
金沢芸妓は、大切な文化のひとつです。
芸を通して、一途に伝統を守る芸妓さんたちの心意気を感じました。
投稿者プロフィール
- 金沢生まれほぼほぼ金沢育ち。28年間英会話講師を務め、長年の夢だった全国通訳案内士の資格を取得。金沢を訪れる海外からの旅行者をアテンドしています。趣味は、英語学習。留学経験なしの「純ジャパ」で英検1級、TOEIC950点を取得した経験を生かして英語学習者に役立つ情報とガイドの仕事で得た地元・金沢の情報とその魅力を紹介していきます。
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